初級講義・第2回目
(広東語読み)
今日は緑茶についての講義でした。
その前に基本的にお茶の産地の説明を聞きました。

●お茶はどこで作られるのか
中国の南の地方でお茶が作られますが、その地区の中でも大きく分けて緑茶は北の方で作られ、紅茶や黒茶は南の方で作られます。
緑茶は江北
(コンパ)茶区、江南(コンナン)茶区、西南(セーナン)茶区で作られます。
その他有名な茶所
*福建省 武夷山の岩茶(烏龍茶)
       政和の白牡丹茶
       安渓の鉄観音
       福州の南糯

*雲南省 (主に緑茶とプーアル茶の産地)
       プーアル
(採れたお茶が集められる中心地の名前・プーアル茶の「ぷーある」と同じ漢字。パソコンで出ませ〜ん)
       易武

*台湾   阿里山の金萱(バニラの香りの烏龍茶)
        梨山
        南投
       
●緑茶の製造過程

殺青→揉棯→乾燥


蒸青緑茶
(チンチェンロッチャ)
 100度以上の蒸気でお茶を蒸して殺青する方法。(日本茶の玉露・煎茶)

炒青緑茶(チャオチェンロッチャ)
 茶葉を炒めて殺青する。(珠茶・龍井茶)
龍井茶などは職人が280度の厚い釜に手で茶葉を押し付けるように炒めるので、茶葉が平べったい。

コウ青緑茶(ホンチェンロッチャ)
 オーブンのようなところで焙煎する製法。茶葉に花の香りを吸着させるタイプの花茶に多く見られる。(茉莉小龍茶など)

サイ青緑茶(サイチェンロッチャ)
 乾燥を日光による自然乾燥によって行われる。緊圧茶にもなる。(プーアル茶の茶葉になる)レーズンの香りがする。

●緑茶の紹介
竹葉茶

雲南の扁炒青緑茶。一芽一葉(一旗一槍)の状態で摘まれる。(芽には産毛)お湯を注ぐと豆のような甘い香り。

<チェック> 
○茶葉が新鮮な深緑。豆の香りがする。
×茶葉が黄色く変色。まめの香りがしない
   
<入れ方> 
洗茶も85度くらい。茶湯もそのぐらいの温度で出す。ふたをして蒸らさず、色が出たらさっと出すような気持ちで。

<感想>
香りが高く、味が香ばしい。ほんのり甘くて飲みやすい。本当に豆の香りがする。日本へのお土産によさそう!と皆で話していました。

茉莉花茶(ジャスミン茶)

俗名「香片」。福建省産ジャスミンのつぼみとコウ青緑茶を混ぜ、ジャスミンの香りを吸着させている。ジャスミン茶は本来花が入っていないお茶でお茶の中に一つかみパラリと入っているのが本当のジャスミン茶。花だらけのジャスミン茶は注意した方がいい。

<チェック>
○花は白く粒がそろっている。茶葉は細かく、緑の濃いもの。
×試飲したとき2せん目にはもう香りが消えている。

<入れ方>
茶葉が細かいので少なめにいれ、85度のお湯で入れ、あまり蒸らさない。あまり熱く入れるとジャスミンの味が濃くなり、酔うような濃い味になるので注意。

<感想>
ジャスミン茶は渋みより甘みのあるお茶だったんだ!いつも濃く入れたジャスミン茶を飲んでいたので品のいい香りに驚きを感じました!飲んだ後も甘みと香りが程よく残り、花の香りでリラックス効果あり!

茉莉小龍珠◎(茶葉がコロッと丸くなっている)

初夏に開花した香りの強いジャスミンの花を摘み、コウ青緑茶とを使用して香りをつける。吸着方法は茶葉を敷き詰めた上に花を撒き、それを混ぜ、花の香りが茶葉に付いたのを見計らって花を拾い出す。
このお茶は産毛があるので甘くやわらかい味がする高級ジャスミン茶。

<チェック>
○ジャスミンの香りが強く、花があまり混ざっていないもの
×花の香りが薄く、茶葉の色が黄色く枯れたような感じになっている

<入れ方>
85〜90度のぬるめのお湯でいれる。蓋碗には茶葉を5分の1入れ、お湯を注いで20秒ほど。7〜10回飲める。

<感想>
産毛の部分が甘いので甘いお茶になる。香りがよく、たくさん飲めて良い。飲み終わった後も香りが口の中に戻る。中国では「韻が戻る」というらしい。日本語ではどのように言うかわからないけど、香りが鼻に抜けるような感覚で、優雅な気分になります!

桂花白豪

桂林の優れたキンモクセイの花と南糯白豪をブレンドしたお茶。南糯には白い産毛があり、茶葉は肉厚で深い緑色をしています。茶葉は一芽一葉でつまれます。

<チェック>
○茶葉が新鮮な若い緑色をしている。自然な葉の形と産毛がある。
×茶葉が貧弱で産毛が短い。茶葉の色がくすんでいる。

<入れ方>
85〜90度のぬるめのお湯で手早く入れる。

<感想>
キンモクセイがあるため、入れ方が難しい。集めのお湯で出してしまった私はちょっと渋いお茶に。でも本当は香りがよく韻が戻るすっきりしたお茶になるはず。。。

★緑茶共通の入れ方
・入れる茶葉の量は茶葉の形状による。(大きい茶葉は多めに(3分の1)。小さい茶葉は少なめに(5分の1)。
・温度=低温(85〜90度)
・水流=低く細く
・蒸らし時間=色を見ながら。20〜30秒
※お湯を注ぐとき、強く勢いのよい水流にならないように、また高温にならないようにする。
丁度よいお湯の加減をみるには。。。

茶海にお湯を入れ触ってみて、何とか触れる位の温度になったら丁度よい。

★緑茶の効能
緑茶は生なので六茶のなかで一番ビタミンが多い。カテキンの効果でコレステロールやインシュリンにも作用する成分を含むので、血糖値を正常に保つのに有効。また花の香りがするお茶はアロマ効果でリラックスする。
緑茶はカフェインが強いので体を鎮める。体を冷やす。目覚めによい。(特にジャスミンは夏の花なので体を冷やす効果がある。(自然の恵みだね〜)キンモクセイは秋の花なので体を温める。






江北・江南
・・・「江」と言うのは長江のを意味しています






















<パソコンで出ない漢字>

コウ青のコウは「火偏」に「共」という字「火共」?

サイ青のサイは「口偏」に「麗」「口麗」

































































韻が戻る・・・中国での表現を日本語に直訳したもの。お茶を飲んだ後、後から香りが広がり、鼻に抜けるような感覚がすること。飲んだお茶の香りの余韻を楽しんでいう言葉




桂林・・・キンモクセイ茶で有名なところ。
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