初級講義 第3回目
(広東語)
今日の授業は高級緑茶についてでした。
●高級緑茶の紹介
龍井(ロンジェン)
<産地>

浙江省杭州の西湖周辺(気候が温暖で雨が多く水が豊かな所)


<摘み取りの時期>
清明節(4月上旬)前後。摘み取りの時期によって等級が変わる)
清明節前に摘まれた茶葉を「明前」と言い、一番最高級品茶葉になる。
その次が「雨前」「穀雨」となり、一雨ごとに等級が落ちていく。「雨後」まである。

<外形>
扁平で艶がある。先が尖っていて大きさが平均している。
「四絶
(セイジュ)」・・・「香フォ(ヘンフォ)・色緑(シッロ)味甘(メイガム)・形美(イェンメイ)」と言われるように、香りがよく、色が緑色で、甘く、形がよいものが絶品。鍋に押し付けながら炒めるので、平たい形になる。

<お湯に入れると>
茶葉が黄緑色になる。少し青みのある湯色。豆の香りがする。茶葉が開いてお湯の中でダンスをしている形になる。

<5大産地>
・獅
(シー)獅子峰(ジージーフォン)一帯  → 一番高級「龍冠」と呼ばれる。
・龍
(ロン)翁家山(ヨンガーサン)一帯
・雲
(ワン)五雲山(ンーワンサン)一帯
・虎
(フー)虎パウ(フーパウ)一帯
・梅
(ムイ)梅家オウ(ムイガーオウ)一帯

この五つの中でも「獅峰龍井」と「梅オウ龍井」と一般的に言われる「西湖龍井」が三大品種です。(最近「梅オウ龍井」の量が少なく見かけなくなった。)

獅峰龍井シーフォンロンジェン)

一芽両葉で摘まれ、長い芽に短い葉がある。(明前にはまだ葉が少ししか育っていない)
甘みが強いお茶。湯に浮く葉は「翠緑略黄」(美しい緑色からやさしい黄緑色に変化する)湯の色は「碧緑明亮」(青みがかった美しいみどり)で心に残るお茶と言われているそうです。

西湖龍井(サイフーロンジェン)


清明節後に摘み取られ、等級は獅峰の次。摘み取るのが獅峰より遅いので芽より葉のほうが大きく育っている。

<チェック>

○新鮮な芽の茶葉で色は少し黄色味がある緑。いれた後には豆の香りがし、湯色は碧緑色。
×茶葉に黒ずみがある。豆の香りが失われ、湯色に濁りがある。

碧螺春(ピーローチュン)


<産地>
産地江蘇省呉県の洞庭湖周辺。

<摘み取り時期>
春。この名前は「碧」色(碧緑色)の湯色、「螺」巻貝のように巻いている茶葉、そして摘み取り時期の「春」を取って付けられました。

<外形>
一芽一葉で摘まれている。(細かい茶葉)鮮やかな緑色。巻貝のような巻かれた葉には白い産毛がたくさんある。炒め方は龍井と違い、かき回すようにやわらかく炒めるため、ふわっとしている。
「一嫩葉三鮮」と言われ、「嫩」は細かい芽、「三鮮」は色、香り、味が新鮮だと言う事。

<チェック>
○茶葉は細かな芽で作られ、柔らかく多くの産毛を持つ。清らかな香りに透き通った碧緑色。
×細かな芽が使われず、産毛も少ない。茶葉が黒っぽく変色する。湯色は赤っぽく濁り、苦味がある。においもよくない。
●高級緑茶の入れ方と注意
・湯の温度は70〜80度と低めに。
・ふたをして蒸らさない。湯色を見て色が出たら飲み頃。
・茶葉は5分の1。
・半年から一年弱で飲みきる。
・5〜6月に買うとおいしい茶葉が手に入る。

●緑茶の生産時期
3月・・・獅峰龍井・女児環・南糯白豪
4月・・・西湖龍井・碧螺春・竹葉青
5月・・・茉莉小龍珠
8月・・・茉莉花茶

●緑茶の入れ方・特別編
蓋碗や紫砂を使わなくてもお茶を入れる方法があります。
大きなコップを用意して継ぎ足し継ぎ足しいれていく大陸の方で見かけるスタイル。
・上投法・・・碧螺春や南糯白豪など産毛を持つ緑茶に適している。
先にお湯を入れてから茶葉をいれて茶葉が沈むのを待って飲む。
・中投法・・・高級龍井など香りや味を突出させるのに適した飲み方。
先にお湯を少し入れ、茶葉を入れてからまたお湯を入れ、湯の中で茶葉が上下すような入れ方。
・下投法・・・各種緑茶に使用できる入れ方。
先に茶葉を入れてからお湯をいれる。

●高級緑茶の功能
一般的な緑茶効果プラス老化防止、心臓病予防効果。美白効果。

緑茶を勉強して
緑茶は比較的低温で入れることがわかりました。洗茶の温度も低温の方がおいしくいれられるようです。緑茶はお湯を入れてもたもたしていると飲み頃を過ぎて、渋みやえぐみが出てしまうので手早くできるように練習しなくちゃと思いました。私が緑茶の中で気に入ったのは「竹葉青」!これは新星茶荘のオリジナル商品で、すごく香りがよくてのみやすい!しかもお値段もリーゾナブル!お茶のクラスのほとんどの人が惚れてしまいました♪ちょっとしたお土産にも、家で楽しむのにも最適だと思います。
また緑茶は生で食べられるようです。でも生ではちょっと。。。って思いますよね。お茶を買いに来たお客さんの中にはお茶を入れて出さなくても生で茶葉を食べて選んで買っていく人もいるそうですよ!!一つ先生から茶葉を使った料理を紹介してもらいました。出がらしの龍井茶を取っておいて、むきえびと一緒にだしと塩で炒めます。最後にとろみを付ければさっぱりとした料理になるそうです。それから、出がらしの茶葉をコットンにはさんで冷やしておいて、目が疲れたときにまぶたにおいて10分ほどパックをすると、すっきりと目の疲れが取れるそうです。一度お試しあれ〜!!(^^)/

買ったお茶 竹葉青









清明節(チンミン・フェスティバル)陰暦3月
(
新暦では3月下旬から4月上旬。2001年は4月5日)祖先崇拝は、何千年にもわたり受け継がれている中国式伝統行事の一つです。

お墓を清める日、または「お彼岸」として、「清明(清く聡明)節」の日には中国の家族が墓参りをし、墓の掃除をしたり、刻まれた碑文を整えたり、酒や果物を供えて祖先への尊敬の念を示します。(香港観光局HPより)

香フォ・・・フォの漢字は偏は「香」つくりは「復」の右側。

虎パウ・・・パウの漢字は足偏に「包」

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