中国茶講座 
初級講義・第1回

(表記:日本語・
広東語・中国語 読み)
基本的なお茶の説明と道具の説明。
●お茶の歴史
中国は世界で初めてお茶を飲んだ国って言われているんだって!お茶は神話時代からの古い歴史を持っています。中国のお茶は陸を通ってアジアやロシアに広まり、海を通ってヨーロッパに広がりました。だから私たちお茶のことを中国と同じ読み方「チャ」と言うのね。実はヨーロッパの「ティー」ももともとは「チャ」が語源です。

●お茶の種類(六大分類)発酵が少ない順番に上から紹介。

緑茶 りょくちゃ リュウチャ (不発酵茶)
さっぱりした後味でさわやかな香りを持つ。お茶の中で一番ビタミンが多く含まれているので消化促進・脂肪分解・美肌効果がある。発酵どの低いお茶は体の熱を鎮める効果もある。ガラスの急須(紫砂)で出すと適度に熱を発散し、おいしくいれられる。
龍井茶(ロンジンチャ)
黄山毛峰茶
緑牡丹茶

白茶 しろちゃ バイチャ (弱発酵茶)
茶葉にたくさんの産毛があり、水の色は黄色がかった透明。ほのかな甘み。体内の油を排出する効果と、体を鎮める効果があります。
白牡丹茶(しろぼたんちゃ)
寿眉茶(ソーメイチャ)

黄茶 きちゃ ファンチャ(弱後発酵茶)
茶葉は黄色味がかり、水の色も黄色い。穏やかな味のお茶。


青茶 あおちゃ チンチャ(半発酵茶15〜70%の発酵)
揺らしてぶつけ合う発酵をさせる日本でもおなじみのお茶。新鮮でありながら熟した香りがあるお茶。
中国烏龍茶(ウーロンチャ)
凍頂烏龍茶
水仙茶
台湾東方美人(70%発酵。限りなく紅茶に近い青茶)

紅茶 こうちゃ ホンチャ(全発酵茶80%発酵)
今ではスリランカやインドの紅茶が有名ですが初めに作られたのは中国福建省です。体を温める効果があります。
工夫紅茶
小種紅茶
紅砕茶

黒茶 くろちゃ ヘイチャ(後発酵茶)
ワインのようなお茶といわれるこのお茶は年代物が珍重されるお茶です。まろやかでやさしい味がします。少しかび臭いプーアル茶がこれです。蔵の中の菌で茶葉が発酵します。寝かせた茶葉を触るとふかふか。体内の油を排出する効果があります。風通りのよいところで保存すれば、すくすく育っていくお茶です。
プーアル茶
(ポーレイ茶)

<番外編>
花茶
・ハマナス茶(
ムイグァイファー)ローズ茶
バラ科の植物で(有名なのは浙江省、広東省、台湾)とバラは香水の原料としても使われますが飲み物として常用すると、美容効果があると言われています。油を溶かし、体の熱をとり、のどの渇きを潤します。貧血防止、リラックス効果、特に女性の生理痛には効果があると言われています。
一緒に勉強している主婦の方がハマナス茶を生理の一週間前から飲んでいると、生理痛がなく過ごせるといっていました。ひどい人はお試しあれ!

・桂花茶 キンモクセイ茶 
グヮイファー
中国では桂花茶は、金桂、銀桂、丹桂、四季桂の4つの種類に分かれ、その中でも金桂は香りがよく好まれている。体を温め、胃の働きを整える効果があります。桂林が有名。柑橘系のものとよく合い、一緒にゼリーにしてもおいしい。このお茶は普通のお茶より分量少なめにし、あまり蒸らさずにさっと出すと、苦味がなく、おいしく入れられます。

・ローズモモ茶
ローズモモ茶はあっさりした香り漂う緑茶と、蜂蜜の甘さ満ちる白牡丹と、濃厚な香りを発するバラの花弁をブレンドしたお茶で、体内の熱を発散させ、頭をリフレッシュさせ、肌をきれいにする効果もあります。
花茶はガラスの急須(紫砂)で出すと適度に熱を発散し、おいしくいれられる。

●注意点
・発酵度が低いお茶は体を鎮め、よく発酵度が高いお茶は体を温める。季節に合ったお茶を飲むのもいいね!
・緑茶・白茶・黄茶・青茶・紅茶は日が当たらなくて涼しい密閉されたところに保存。専用のすずの缶などが最適。逆に黒茶のプーアル茶は風通しのよいところで保管しないとお茶が育たない。
・お茶は冷蔵庫や冷凍庫で保管してはいけない。お茶は消臭効果があるので冷蔵庫などのにおいを吸ってしまい、味が落ちます。
・お茶は同じ木でも天候や土によって味が変わります。だからお茶の名前は同じでも産地が違えば味が変わります。

いよいよ実際にお茶を入れる練習!!
使うもの 煮水器(お湯を沸かす道具)
      茶盤(茶器を載せる台。お茶が流せたりします)
      蓋碗(がいわん・急須の役割を果たす茶器)
      茶海(ミルクピッチャーの形のような茶器でここにお茶を入れ、お茶の濃さを均一にする。)
      茶杯(湯のみ)
      茶巾(余分な水をふき取る布巾)
      茶則(茶葉を茶缶から取り出すのに使うさじ)
      茶挟(挟む道具。茶杯を挟んだりするのに使う)

基本的お茶の入れ方
@まず、茶器をお湯ですすぎながら温めます。蓋碗についだお湯で他の茶器を温めてもよい。その時にお茶を入れるのにどのぐらいのお湯を入れればいいか確認する。


A茶則を使ってお茶の葉を取り出す。お茶の葉は蓋碗の3分の1を目安にする。(ローズ茶は2分の1、桂花茶は5分の1を目安にする。)お茶を入れたら蓋碗を手に取り、茶葉が平らになるように軽くたたく。



Bお湯をいれ、ふたをして一杯目は捨てる。もう一度お湯を注ぎ、少し蒸らす。(桂茶は蒸らさずすぐそそぐ)


Cいいころあいを見て茶海にお茶を注ぐ。そのとき蓋碗を親指と中指で挟み、人差し指で蓋碗のふたを抑える。指の腹を使うと、蓋碗が熱くてもてなくなるので指先で挟むようにして持つ。熱くて持てない場合は右の写真のように茶海の上に載せるようにして注いでもよい。お茶が全部出て最後の一滴が落ち切るまできちんと茶海に注ぐ。お湯を蓋碗に残すと後で渋くなってしまうため。(そのとき蓋碗を振って注いではいけない。静かに優雅に注ぐこと)


D同じように茶海の上の方を指で持ち、お客様から順に注ぐ。自分のは一番後に注ぐ。

と、手順を書きましたが、見ているだけでは絶対にちゃんとできません。何回か練習して先生に悪いところを直してもらいながら覚えなければ身に付かないですね〜!!

お茶の教室のいいところ
・先生に何でも疑問を質問できること&ためになるアドバイスをシャワーのようにもらえること。
・入れ方をこの目で見て練習できること。
・指導も受けられること。
・出所のしっかりした信頼できるお茶、いいお茶を飲めること。
・いろんなお茶を買わずに試飲できること。
・豊かな時間をすごせること。
・お茶好きな友達ができる!


本当にお茶教室を始めてよかったと思いました(^^)/


備考

季節・・・新茶の季節は春と秋です。春は味が濃く葉が厚い。秋は香りがいいお茶がとれます。
発酵
・・・酸化させること。菌を加えたり、腐らせることではない。







産毛・・・「ペコ」とも言います。オレンジペコは産毛があるんですね!

















・・・日本酒を造るときも蔵の酵母菌があるようにプーアル茶も蔵の菌で作られるので、その場所オリジナルの味が出ます。南の方が菌が住みやすいので中国の南のほうでプーアル茶が作られるのですね。

花茶
・・・花茶を選ぶときは枯れたようにかさかさしているのは古いもの。しっとりして色がいいものを選びます。また、ローズ茶は緑茶やプーアル茶とあわせて飲むと香りがよく味わい深くなります。緑茶と一緒に飲むときは少しお湯の温度を下げていれ、プーアル茶と飲むときは熱いお茶で入れるとおいしく飲めます。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送