ポーレイ茶探求クラス(第1回) ついに始まりました!ポーレイ茶探求クラス!!このクラスは全五回です。いろんなポーレイ茶が飲めるのでポーレイ茶好きにはたまりませ〜ん!!しかも新しいもの、年代物、いろいろ試せます!!クラスには他の茶荘で授業した経験がある人も来ます。というのはこの茶荘は特にポーレイ茶が豊富にそろっているお店で、もともと問屋だったこともあり、出所の確かなポーレイ茶が手に入る茶荘だからです。だからポーレイ茶クラスといったらここなのでしょう。他の茶荘ももちろん出所が確かかもしれませんが、ここはどこでどのように保存したお茶だ、などと詳細なことまで詳しく表記しているので安心です。

●ポーレイ原生地
雲南省はポーレイ茶の原産地として有名です。
思芽・西雙版納の2地域が有名。(山岳地帯で渓流が東西南北に流れ高温多湿な土地)
大木になっている茶樹もある。(世界最古の老野生樹は樹齢1700年高さ32.12m幹の太さ1.38m。現在は台風で折れてしまい高さ14.7mになっている。他にも樹齢800〜1000年の茶樹も発見されている。)

●ポーレイ茶を作る茶葉
茶葉の等級は茶葉の大きさによって分けられている。小さいものから順に特級、1級、2級〜11級まである。丸く固めた餅茶には優質茶青3級〜9級が使われる。レンガのように四角く固められた磚茶には10〜11級が使われる。沱茶には4〜5級の茶葉が使われている。

●ポーレイ茶とは?
中国の雲南省で作られた黒茶。後発酵のお茶のため、保存状態や経た年月によって味や茶葉の色が変わる。主に夏と秋に餅茶が作られる。

★今日飲んだお茶

<ポーレイ茶の保存についての比較>
新星號(1999年)

ここの茶荘が特別に雲南の工場で作らせているお茶。生茶の4年もの。乾燥した気候の雲南でしばらく保存して香港へ持ってきたもの。

色・・・外側の色は褐色で、砕いてみると中はまだ完全に発酵していない。緑茶のようなグリーン。
味・・・緑茶に近い。生臭い感じ。ポーレイ独特の味がしない。
かび臭さがない。
●大渡崗青沱(1999年)

新星號と同じ工場で1999年に製造された生茶4年もの。製造してすぐ湿気の多い香港の地下倉庫で保存された。

色・・・茶褐色。中も茶褐色。
味・・・生臭さは少しあるものの、
ポーレイ独特のかび臭さがある。
この2種類の生茶は製造まですべて一緒。でも保存方法が違うだけで色や味がこんなに変わるのです。香港人は普通緑茶のような生臭いポーレイを嫌うので、元は同じものと言えども大渡崗青沱の方がお値段が高くなります。このようにポーレイ茶は湿気が多いところで保存すると早く発酵し、あのかび臭い味になっていきます。しかしずっと湿気の多いところで保管していてはいけません。2年ぐらい湿気の多いところで保管した後は風通しのよいところで保管します。すると、早くおいしいポーレイ茶になるのです。

<熟茶と生茶についての比較>

この茶葉を見ただけで「どちらが熟茶でどちらが生茶かを当ててください。」と言われたら、本当に分かりません。(飲んでもまだ分からないけど)
熟茶と生茶の見分けは茶葉の艶を見ろとのことです。艶のあるほうが生茶。艶がないほうが熟茶であることが多い。また、褐色なのは生茶であることが多い。
もし味見ができるのなら、蓋碗にお湯をいれて出したときに、真っ黒になるのが熟茶。少し赤みがあるのが生茶だそうです。飲んでみて、口当たりがよく柔らかで舌に残らず茶気がなく爽快な飲み心地なら熟茶。舌に重みがあり、茶気が強く、生津(生唾が出るような感覚がして)で甘いなら生茶。
もし、試飲が何度もできるなら、5,6回飲んでも味が落ちないのが生茶。だんだん味が薄くなるのは熟茶。
特徴 開いた茶葉 いれる回数 
熟茶 カサカサ      黒い。       柔らかい・すっきり  5回が限度    
生茶 艶がある 赤っぽい 重みがある・生津 5回以上出せる

ちなみに写真では左が熟茶。右が生茶です。
熟茶・・・中茶牌茶磚(1988年もの)
生茶・・・四喜方磚(1992年もの)

<年代による包装の違いなどについて>
●大益青餅(1996年)

7〜8年物のポーレイ茶。といってもあまりかび臭くありません。7〜8年経ってもまだポーレイ茶独特の味がそんなに出てこないのです。

●華7542青餅(1993年)

さすが、10年経つと発酵が進み、ポーレイ独特の臭みや味が出てきます。
上と下を比べると、上の96年の茶葉には何か紙のようなものが入っています。下の93年の茶葉には紙が入っていません。これは93年には政治的な関係で中国が台湾に輸出するポーレイ茶を規制したために起きたことに関係があります。台湾では中国産のポーレイ茶は人気があります。よく売れているために輸出できないのはかなりの痛手。そこで茶業界では92年、93年には中に産地などを表記した紙を入れずにポーレイ茶を製造し、それをベトナムに持って行き、そこからベトナム産として台湾に出荷したのです。今となっては92年93年ものポーレイ茶を他の年代と見分ける目印のようになってしまっていますね。

<今日の講義>
保存法の違い、年代の違い、熟茶と生茶の違いなど、いろんな角度からポーレイ茶が見られておもしろかった。しかもお茶がたくさん飲める!(^^)話は難しいけど、飲んで味を覚えることが第一目標の私。普段口にできない年代物のポーレイも飲めて、得した気持ち!!
ポーレイ茶の値段は保存方法、味、産地によって変わるそう。難しいわね。。。

今日は西安でもらったお茶を皆に飲んでもらいました。

アキさんにいれてもらったら、おいしかった!低温で入れるのがコツのよう。これは「雀舌」と呼ばれる芽の部分だけをとった貴重なお茶ではないかとのこと。「雀の舌」と呼ばれるくらいきっと貴重で少ししか取れないものなんでしょう。すごいなあ!
香りは日本茶に似ているけど、甘みがあり、口当たりが柔らかくておいしいです。中には「黄茶かもしれないわね」という意見も。黄茶はとても珍しいのでもし黄茶だったらはじめての黄茶体験かも。。。先生いわく玉露をいれるようにいれるべしとのこと。かしこまりました〜!!



























大渡崗青沱(左)と新星號(右)をいれたところ。左の方が黒く、かび臭い香りがする。





























左が生茶、右が熟茶。熟茶は黒いひじきみたい。。。
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送