中級講義第3回目 今日の講義は台湾烏龍でした。
台湾烏龍の有名な産地は台北県周辺と南投県周辺です。

台北県
坪林・木柵などの文山一帯で採れる。包種茶や東方美人が有名。

南投県
凍頂山・阿里山・梨山・杉林渓・福寿山などの山で採れる。凍頂烏龍が有名。高山茶が採れる。

台湾の有名な烏龍茶
・文山烏龍
・木柵烏龍
・香檳烏龍
・東方美人
◎東方美人◎(Oriental beauty)
「限りなく紅茶に近い烏龍茶」と言われるくらい発酵度数が60〜70%と高いお茶。栽培し、7月に特別なウンカ(虫の名前)に葉を少し食わせ、その傷から発酵などをさせるので手間がかかる高級茶。7月だけに茶葉が摘まれ、出荷が非常に少ない貴重品。香港にも数少ない。
◎凍頂烏龍◎

南投県鹿谷郷鳳凰山麓一帯の海抜600〜1200mの高地で採れる。深い緑色の丸まった茶葉。(半球形)お茶の色は黄金色。味は香ばしく甘みが残る。鉄観音と比べると、すっきりとした味わい。

<四季春(台湾26号)>
凍頂烏龍より改良された新しい品種。木柵地方で生産される。
◎金萱茶◎(台湾12号)

台湾中部南投県で産出される。阿里山が有名。一芽二葉で摘まれる。80年代に改良された新種烏龍茶。蜂蜜のような甘い香りを発し、バニラの香りのするお茶として日本では有名になった。回甘が長く続く。
◎杉林渓烏龍◎(台湾200号)
近年凍頂烏龍の生産が進み、土地が荒れてきたために、阿里山や杉林渓などに茶葉を移樹してできたお茶。3年目の現在は茶樹の成熟期にあたり、良質な茶葉が採れる。甘くなく、すっきりとした味わいの爽やかなお茶。
◎人参烏龍◎
南投県海抜800m以下の区域で産出される。加工の過程で選りすぐりの人参を加え、半球形に丸め、烏龍茶と人参の香りをブレンドします。飲んだ後、甘い香りが広がり、強い甘みが戻ってくる。ずっと喉が潤うような持続性のある甘み。ミルクの味のよう。
<中国の人参烏龍「蘭貴人」>
見かけは石のように黒く硬い。お湯に入れてもなかなか茶葉が広がらない。つんとしたにおいがあり漢方薬のようなにおいがする。味は漢方のような苦味と甘みが混ざった味。

●入れ方
茶葉の量 器に3分の1。
温度 95度
蒸らし時間 10〜15秒

●効能
胃腸の働きを助け、消化を促進。但し飲みすぎは胃を荒らす原因になるので注意。

<中国烏龍と台湾烏龍を比べて・・・>
どちらもいいのですが、私の好みでは香りは中国烏龍、味は台湾烏龍がいいという気がします。中国烏龍は鉄観音、黄金桂など香りにも種類がたくさんあって、回甘が本当に芳醇ですばらしいです。中国烏龍はそのお茶の香りだけで楽しめます。台湾烏龍は味が日本人の好みに近くて、渋みが少しあっていいです。ご飯を食べるときに一緒に飲んだりしたら、合いそう。。。(人参烏龍は別で、そのまま回甘だけを楽しんだ方がいいです。)

<青茶を勉強して>
日本では烏龍茶の味は渋みが強いお茶だと思っていました。だから烏龍茶の香りのことなど考えていませんでした。でも特に中国烏龍茶や鉄観音は香りが命味は甘い!と言うことがわかりました。渋みと言うより香ばしさなんだ〜!
中国茶の良質の青茶は一度飲んだら病みつきになります!!私の好みでは緑茶より青茶です。日本人好みの香ばしさが口に残るし、香りもすごくいいし、湯の温度も熱いからです。中国の緑茶は自然の甘さが強いのと生っぽい香りと温度の低さとで、お茶を飲んでいる感じがしない。。。それもまた割り切って考えれば好きなんですが、どちらかと言えば青茶が好きです。

買った青茶 桂花烏龍・比賽観音







文山・・・台北市から車で1時間ほどにある山。

高山烏龍・・・1000m以上の山の上で茶葉が採られた烏龍茶。凍頂烏龍を指す言葉であったときもあったが、現在では凍頂烏龍に限って使う言葉ではない。
















改良・・・台湾茶葉研究所が茶葉を開発している。





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