中級講義 第2回目
(広東語)
今日は鉄観音(ティックンフォン)の講義でした。
中国烏龍の中に鉄観音があります。鉄観音の産地は福建省の南部、安渓一帯。そこを南北に分けています。
北線・・・祥華を中心とする。精製された茶葉の粒は大きい。香りがよい。
南線・・・西坪を中心とする。精製された茶葉の粒は小さい。味が濃くまろやか。
一般小売店はどちらの産地のものと区別することなく鉄観音として売っている。
気候:安渓は亜熱帯地域で一年中緑が深く温暖で雨も多く水は枯れることなく茶樹が生息するのには最適な土地です。

製造 萎凋→揺青→揉捻→コウ焙
    茶摘は春と秋。一芯三葉か四葉で摘まれる。

鉄観音の等級と
マッホウ(茶葉の卸行の呼び名)
特観(K100)、一観(K101)、二観(K102)、三観(K103)

◎K101◎(主にレストランで飲まれている鉄観音)

茶葉の色は緑。葉が不ぞろいで丸まっていない。
渋みがあり、烏龍茶に近い味。

◎観音茶王◎
<秋茶>

粒が大きくそろっていて緑色。茎が長いのが特徴。香りがよい。

<春茶>


重火(茶葉が焙煎されて赤くなる)

葉が厚くて強く焙煎して重火鉄観音として飲める。

いれると、蘭の香りがし、喉が甘くなる。韻が戻る。
◎比賽観音◎(毛茶)
毎年行われる観音茶品評会で3000品目の茶葉の中から選ばれた5つの品目の一つ。人の手で茶摘、精製が行われる高級茶。
上品な蘭の香りがし、心も体もリラックスできる。非常に甘いお茶。

●いれ方
鉄観音をいれるのに適した茶器は紫砂の茶壷か蓋碗。焙煎の度合いや軽火・重火によって急須を使い分けた方がよい。
茶葉の量 3分の1
温度 95度
蒸らし時間 15秒〜20秒

●効能
リラックス効果 腸の働きを助け、消化促進。
●買ったお茶
比賽観音・・・高かったあ(涙 でもおいしい〜

<今日のお楽しみ♪>
今日は特別に先生に工夫茶(カンフー茶)をいれてもらいました!!
工夫茶は小さい茶器を使って、濃い重火のお茶を入れるやり方で、香ばしいお茶です。

@まず、重火の茶葉をたくさん出して3つに分け、そのうちの一山の茶葉を細かく砕きます。

A斜め45度の角度で紫砂を持ち、最初に普通の茶葉、を入れ、真ん中に細かく砕いた茶葉、そして最後にまた普通の茶葉を入れて、細かい茶葉が普通の大きさの茶葉の中心に入るようにします。茶葉は紫砂の7分目まで入れます。(すごく茶葉を使います。)

Bやかんから紫砂にお湯を注ぐときは少し離れた上から入れるようにし、お湯の量は少なく、細く入れる。

C茶杯にお湯を注ぐときは紫砂から直接入れるので茶海は使わない。茶杯を並べ、その上からぐるぐる回すようにお茶をいれる。

飲んでみると「苦いけど甘い」という感じがします。工夫茶は「中国茶のエスプレッソ」といわれるように香ばしさと味が強いお茶です。コーヒー好きにはいいかもしれません。またタバコにも合うという話です。香ばしいのが好き!コーヒー好き!という人はぜひお試しあれ!



鉄観音名前の由来・・・一つには清の時代に安渓の西に観音山と言う山があり、そこにある観音様にいつもお茶を入れ奉納している村人が、ある日お参りの途中に山に入ると、岩陰に一本の茶葉を見つけ、村に帰って植えたところとてもいい香りを放つお茶ができたと言う話。二つ目には清代の乾隆皇帝の時代に観音山に住む一人の男が岩陰に一本の茶葉を見つけ植えたところ、おいしいお茶ができたので、その話を耳にした皇帝がお茶を献上させ飲んだところ天にも上る心地だと大変気に入り、「鉄観音」と命名した、といろいろな話がある。


鉄観音を飲んだときの表現・・・
蘭花音(ランファフォン)蘭の花のように上品な香りがする。日本の表現では「蘭」とか「くちなし」の香りがするといえます。

回甘(ウイガム)飲んだ後、喉が甘くなる。「のどあまい」喉が潤った感じがする。喉ががらがらにならないでいつまでも香りが持続しているという意味。
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